少し前に、“立川志らくの元アイドル妻が弟子と不倫”といった旨の報道があった。志らくが数少ない、“アイドルと結婚した落語家”であることは確かだが、その、“元アイドル妻”酒井莉加は、知る人ぞ知る、かなりマニアックな存在だ。

 彼女は、「LinkLinkLink」なる3人組グループの元メンバーで、デビューは、モーニング娘。が女性アイドルシーンの覇者だった2000年だ。Webマガジンとのタイアップで生まれたグループで、IT時代に先駆けたイメージで売ったが、ほとんどメジャーな活動はナシ。のちの“アイドル戦国時代”の幕開けを待たずに終わってしまった。

 それから、独身ネタをウリにしていた『笑点』司会者の春風亭昇太が19年に59歳で結婚した相手は、元宝塚歌劇団の女性だった。……落語家の例はこの程度である。

■幻に終わった国民的人気力士と国民的アイドルの結婚

 次は大相撲の力士だ。プロ野球選手やプロサッカー選手に比べると、“アイドルと結婚できる”率はかなり低い。

 もっともメジャーなのが、80年代に活躍した大関・若嶋津(現:年寄・二所ノ関)が、70年代アイドルで80年代には『私はピアノ』『そんなヒロシに騙されて』などヒットで知られる高田みづえ(85年)と結婚した例だろう。

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