■”原点”から片りんを見せていた佐藤
『るろ剣』をきっかけにアクション俳優としての道も見えた佐藤だが、実はデビューして間もないころから、すでにアクション俳優としての片りんを見せていた。
それが、佐藤が“原点”としている『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)だ。
「佐藤は中学3年からブレイクダンスにハマっていたことが、2018年の『土曜スタジオパーク』(NHK)で語られています。
『電王』でもそれが生きていて、彼が演じる“良太郎”は、怪人が憑依することで人格が切り替わるんですが、そのなかでブレイクダンスが得意な“リュウタロス”というキャラクターがいるんです。両足を開いてコマのように回転する“ウィンドミル”という動きがあるんですが、それを利用して踊りながら不良の集団を蹴散らすシーンもあります。当時のメイキング映像でも、“ダンスはハートですよ!”と話していて、その後何度もブレイクダンスを披露していました。
佐藤のダンスがあまりにもキレキレで、変身後の“電王”を演じるベテランスーツアクターが困ってしまった、というエピソードまであります。
変身前の日常シーンでも、怪人の憑依による1人5役を見事に演じ分けていて、とても連ドラデビューとは思えない演技力でしたよ。
2017年の『亜人』や2018年の『いぬやしき』を見ても分かるように、芸能界でも飛び抜けて運動神経バツグンだと思います」(特撮ライター)
かつて顔出しはせず“ライダーマン”として銀幕デビューを飾った唐沢寿明(56)や、『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』などで芸能界屈指の運動神経を誇る、『仮面ライダー鎧武』の佐野岳(28)。佐藤も、仮面ライダー出身俳優としてさらなる大成功を収めてほしい。