■舞台で活躍するようになるまで

 今でこそミュージカルの座長を務める京本だが、そんな京本が舞台に熱を入れるようになったのは、舞台『滝沢演舞城2013』で、父の京本政樹と共演したことがきっかけだと話している。

「間近で父親の演技を見たことで、京本は父親への尊敬の気持ちが大きくなり、二世タレントと言われることに抵抗がなくなったといいます。それと同時に、自分の仕事に対してより厳しくなったそうです。

 今回のインタビューでも、舞台に立つ人間として、“完璧じゃないくせに完璧主義でいたがるんです。いろんなところから憧れていたいんですよね。後輩や友達、もちろんファンも含めて、あいつすごいな、あいつ頑張ってるなって言われたいし、それが原動力でもある”と話し、常に戦う精神をもつ、京本の貪欲さが明らかになりました」(前出の芸能記者)

 京本に影響を与えた人物は、もう1人いる。

「ジャニーズアイランドの副社長としてSixTONESのプロデュースを手掛けた滝沢秀明(38)は、京本がジャニーズに入所した直後から、自身が座長を務めていた舞台、『滝沢演舞城』に京本を出演させていました。ある日、公演中に熱を出した京本は滝沢に“熱があると思うな!”と喝を入れられた。あとから、京本は滝沢が自分より高い熱があったことを知り、滝沢のプロ意識の高さに衝撃を受けたといいます。京本は『滝沢演舞城』や、同じく滝沢が座長を務めた『滝沢歌舞伎』に合わせて6回も出演しています。京本は、滝沢の下で舞台の基礎だけではなく、なにより大切な仕事への姿勢も学んでいると思いますよ」(前出の芸能記者)

『ニュージーズ』は、19世紀のニューヨークを舞台に繰り広げられるストーリー。京本演じる主人公ジャックを中心とした仲間たちは、新聞販売員のニュージーズとして、新聞社から買い取った新聞を配達して生計を立てている。そんな中、新聞社が新聞を値上げしたことで新聞が売れなくなり、ニュージーズたちは新聞社相手にストライキを起こす。若者たちが理不尽な社会と戦う物語の中では、ジャックが夢をとるか友情をとるか、葛藤する様子が描かれている。

「京本は、夢か友情かの選択について聞かれると、“10代の頃は完全に夢の一択でした”と過去を振り返り、“いまは仲間を意識するようになりました。その仲間がSixTONESってことになるんでしょうね”と、心境の変化を告白しました」(前出の芸能記者)

「SixTONESを守るのは絶対条件」とも話した仲間思いの京本だが、そこにも滝沢の存在が感じられるという。

「デビュー前、滝沢はJr.リーダーとして約120人のJr.を束ねていました。そして、タッキー&翼としてデビューしてからも、後輩と積極的にコミュニケーションをとり、ジャニーズ全体をまとめてきた。京本は、入所直後からそんな滝沢の振る舞いをずっと近くで見ています。仲間思いで、責任感の強い京本。滝沢のように、京本もジャニーズ次世代の中心になっていくでしょう」(前出の芸能記者)

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