■もう1人の嫌われ男だった出川

 一方、テレビを主戦場としながらも、似たような境遇の男がいる。リアクション芸人の出川哲朗(56)だ。

「出川は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や、初の冠番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)を筆頭に、特番や準レギュラーも含めると10本以上の番組に出演していて、高視聴率男として大人気。18年には、本人も驚いていましたが、花王の女性用化粧品『エッセンシャル』のCMに起用されたり、その姿をテレビで見ない日はない。もはや“国民的人気”と言っても過言ではないレベルですよ」(女性誌記者)

 しかし、出川もまた、江頭に負けず劣らずの嫌われ者だった。『an・an』(マガジンハウス)の『嫌いな男ランキング』では01~05年、5年連続1位を記録し、殿堂入りしているほど。

「リアクション芸や汚れ役を引き受けており、そのために女性人気がなかった。特に92~03年の『電波少年シリーズ』(日本テレビ系)では、“オーストラリアのゲイバーで避妊具を配る”“アメリカで夜の女性に声をかけて、ホテルで説教をする”という、現在ではまず地上波で流せないような企画を何度も行い、そのたびに散々な目に遭っていました。男受けはよかったんですが、女性人気は本当にひどかった。江頭と同じで、リアクション芸人の宿命ですね」(専門誌記者)

 出川は18年9月15日の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)では、『電波少年』時代は、渋谷のチーマーに“出川狩り”をされかけたこともあると話していた。

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