■まず大事なアイテムはライト

 そもそも、非常時に大事なアイテムとは何なのか。和田氏いわく、まずは“ライト”だという。「私は、長時間使用可能なLEDライトを数種類用意していますが、最低限、広範囲を照らすランタンタイプと、作業や食事のときに両手が使えるヘッドライトの2種類は用意しておくといいと思います。大容量のバッテリーがあればUSB充電式のライトに統一。なければ電池式のライトにするといいです」

 では、電池はどれだけ用意しておけばいいのか。「過去の災害の例では、停電はほぼ48〜72時間で復旧しています。なので、最低でも4日間の使用分を用意しておけばいいでしょう。電池は液漏れの可能性があるので、ライトなどにセットせず、別途保管してください」

 携帯電話やスマホの充電器もマストアイテムだ。「電話回線がダウンしても、スマホの地図アプリは使えます。徒歩での帰宅や避難所の確認のためにも、スマホ充電の備えは十分しておきたいですね」

 ただし、100円ショップで、これらを買いそろえるにあたっては、注意すべき点もある。「最近は100円ショップでも、いい商品が増えていますが、中には、電気用品安全法に則った“PSEマーク”がない製品もあるので、確認が必要です。また、壊れやすいですし、防水加工された製品もほとんどない。100円ショップの電気回りの製品は、メインとしてではなく、サブ機として考えたほうがいいかもしれません」

 あくまで“いざというときのため”と、考えたほうがよさそうだ。

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