■伊豆でも希少な混浴露天風呂

 お次の静岡県・伊東温泉『陽気館』【料金/1000円、時間/11:00〜15:00、色/透明】は、伊東温泉で唯一にして、伊豆でも希少な混浴露天風呂がある。「ここの塩化物泉は、ほどよい塩分量なので高齢者にも向いています。塩化物泉はお湯から出てもポカポカする保温効果があり、夏にはどうかと思うかもしれませんが、熱によって壊れたタンパク質を治そうという働きが起こり、これによって免疫機能が上がります。夏でも体温を上げることは、とても重要です」(前田氏)

 長野県・白骨温泉『泡の湯』【色/白色ほか】も、自慢は混浴の大露天風呂だ。「嗅覚を刺激する硫黄の香りが強く、温泉気分がアゲアゲになること請け合い。名前のごとく、温泉に含まれる炭酸の泡が肌に絡みつく良質な泉質も大きな魅力です」(大黒氏)

 この硫黄と炭酸のコンボが、疲れた男の体には強烈に効くのだという。「硫黄は血管を拡張して熱を体に浸透しやすくしてくれます。そして炭酸に含まれる二酸化炭素は、カラダに入ると毛細血管を広げ、心臓に負担をかけず血行をよくしてくれるんです」(温泉ジャーナリスト)

 現在は休止中だが、近々復帰することを願いたい。

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