■奇跡の湯として有名

 続く、和歌山県・湯の峰温泉『つぼ湯』【料金/780円、時間/6:00〜21 :30、色/七色】は、「小栗判官が、この湯につかって蘇生したという“奇跡の湯”として有名」(大黒氏)で、熊野古道の入り口にある。温泉を含む地域一帯が世界遺産に認定されていることもあり、全国から温泉好きが集まる。

「泉質は硫黄とナトリウムで、血管拡張作用と体をしっかり温める効果が期待できます。90度以上の源泉を冷ましてから入れるので、その過程、時間によって色が変化するのも面白い。貸し切りで一人でのんびり楽しめるのが魅力ですが、行楽シーズンには予約が困難ですので、近くにある共同浴場のほうに入浴するのも一つの手です」(前田氏)

 香川県・こんぴら温泉『湯本八千代』【料金/800円〜、時間/11:00〜15:00、色/透明】は、鎮座3000年、金毘羅宮のふもとに建ち、入浴しながら金比羅宮を拝めると好評。市街を一望する絶景も圧巻で、リフレッシュには最高。

「塩泉類の保温効果やアルカリ性の美肌効果。そして単純泉に限りなく近い成分量ということで、リラックス効果も得られる。そのすべてがちょうどいい、入りやすい温泉です」(前田氏)

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