■志尊淳と田辺誠一もナイスサポート
また、助手の三津木俊助を演じる志尊淳(25)とのバランスも必見だ。志尊も年齢不詳、性別も感じさせず、ドラマの妖しさをアップする。彼が持つ「知的な相方感」は映画『帝一の國』で証明済みだ。
悪夢と現実の境目にいるような浮遊感を堪能できる『探偵・由利麟太郎』。第一話でもどくろや脳みそ、飛び散る血など生々しく、かなり刺激的な映像があったが、金田一耕助シリーズでもおなじみの陽キャラ、等々力警部を演じる田辺誠一(51)の存在がホッとさせてくれる。2020年の夏は、この「美と個性のトライアングル」に酔いたい。
6月23日放送予定の第二話は「憑かれた女」。女性の幻覚が本当の殺人事件になるというストーリーだ。全5話という短さなので、一話一話、噛みしめるように見たい。(田中稲)