■変わりつつあるテレビ業界

 これについてSNSでは「普段クソスタッフと言われている方々の苦労が見れて良かった」「会場がバリバリ三密なのがこの番組のADの扱い方をよく表してると思う」「ADさん大変過ぎるな…まじですげぇわ」「芸人より大変かも」

 と、気遣いと激励の声で溢れていた。

「笑い話にするのもアレですが、19年に番組内で『土砂ビーチフラッグス』という企画が行われた際は、事前シミュレーションで実際にADが2トン分の砂を浴びて生き埋めになったんです。事前に気道は確保していたようですがそれでも苦しくて動けず、シミュレーションに失敗した様子が映像付きで放送されました。本番では砂は半分になり、芸人も顔の部分は埋まらないようになりました。ホント、スタッフにもギリギリをやらせる番組ですよね……」(専門誌記者)

 近年、テレビ業界でも本格的な『働き方改革』が行われつつある。業種の都合上、激務になるのが必然とはいえ、13~17年の5年間で在京民放キー局全5社が計6回の是正勧告を受けていたことが18年6月末の『産経新聞』で報じられてしまったこともあり、以前から問題にはなっていた。

「NHKではこれまで月~土の週6放送だった『朝ドラ』を20年の『エール』から月~金の週5に変更したほか、『チコちゃんに叱られる!』では19年4月5日以降、チコちゃんの顔を映さないことでCG編集スタッフを休ませる『働き方改革のコーナー』をたびたび設けたり、働き方に変化が見られます。

 キー局でも、テレ東の大江麻理子キャスター(41)が1月いっぱいのリフレッシュ休暇をして話題になったり、テレ朝は“土日を含まずに5日連続で休暇を取得すると年に5万円を支給”や“年に7回金曜日が休みになる『ラッキー!フライデー』制度”を導入しています」(制作会社関係者)

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