■ただ攻めた企画をやっているわけではない

 コンプライアンスについて、藤井氏は20年1月1日に『朝日新聞デジタル』に掲載された、『ゴッドタン』を担当しているテレビ東京の佐久間宣行プロデューサーとの対談インタビュー企画では、

「議論を呼ぶものを扱うときも、どう料理してきっちり番組にしていくか、いかにクオリティーを上げて面白くしていくかっていうことが重要だと思います」としたうえで、記者の「“攻めてる”と言われることが多い両番組ですが、あまりそう言われるのはお好きではないと」
という問いに「“攻めてる”というだけで評価されたくない」と答えていた。

「実際『水ダウ』は放送事故ギリギリの企画ばかりやっているように見えて、今回の座談会のようにしっかり事前に安全対策をしたり、まじめにしっかりした地道な調査を行っているからこそ、現在まで続けてこれたんだと思います。これからも、スタッフの皆さんや藤井さんには、頑張ってほしいですね」(前出の専門誌記者)

 藤井氏は18年12月24日の『livedoorNEWS』でのインタビューでも、

「誤解されがちですけど、普通に社会人としてちゃんとしてる、っていうことが、この仕事でもやっぱり大事な気がします。社会性とかコミュニケーション能力とかがしっかり備わってないと、チームプレーを要するテレビの中で活躍できない。演者さんとコミュニケーションを取ることも不可欠ですし」

 としたうえで、出演者については、

「やっぱり、ある意味では見世物ですから。自分の生活に直接関係のないテレビの中の世界では、良い人や真っ当な人なんかより、狂ってる人が観たいはずなんじゃないですか? まあ、クロちゃんみたいな」

 と、持論を述べていた。根にしっかりした常識があるからこそ、振り切った番組作りができるのだろう。

 総集編企画も終わり、7月8日には待望の新作が放送予定。コンプライアンスに気を使いつつも、ギリギリな説をこれからも作り続けてほしいーー。

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