■“あの名場面”は中村倫也によるドラマ視聴者への配慮だった!「皆さんの感情がなるべく途切れないように...」

「放送休止直前に放送された第6話では、中村演じる明智と小芝演じる苺の“ソーシャルディスタンス演出”が話題を呼びました。コロナ禍真っただ中ということもあり、当初プロデューサーは朗読劇のような形を提案したそうなのですが、中村から“フィクションを楽しんで下さっている視聴者の皆さんの感情がなるべく途切れないようにお届けしたい”と言われ、距離をとってセリフを言い合う形になったそうです。真っ暗な世界の中、スポットライトを浴びて向き合う2人。故・蜷川幸雄氏の舞台で鍛え上げられた中村と、若手演技派として将来が期待される小芝だからこそ成立したシーンだと思いますし、手が届きそうで届かない劇中の2人の距離感と現実世界の情勢が見事にマッチした“ドラマ史に残る名シーン”になったと思います」(前同)

 その後、約1か月間の休止期間を経て、6月14日より本編放送を再開。その間も、既に撮影を終えていたHuluのオリジナルストーリーを含む特別編を放送するなど、視聴者の期待を裏切るまいとする作り手の強い熱意が見られた。

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