■とんねるず石橋の番組は終わらない

 日枝氏は1988年にフジテレビジョンの代表取締役社長に、2001年には代表取締役会長に就任。2017年には代表権のない相談役に退いている。

「会長退任後も、日枝氏はフジサンケイグループ全体の代表者で、フジテレビの取締役相談役を務めていますし、音楽事業関連会社や都市開発などを手がける不動産事業など、多くのグループ企業にも影響力を残しています。

 当然、フジテレビについても日枝氏の影響力は厳然としてあります。その最たる例が『石橋、薪を焚べる』(フジテレビ系)でしょうね」(前出の民放キー局ディレクター)

 とんねるず石橋貴明(58)の冠番組『石橋貴明のたいむとんねる』が3月で終了し、4月からは『石橋、薪を焚べる』がスタートした。

「『薪を焚べる』は、たき火を前に石橋さんとゲストがトークをするだけの番組で、一部では“YouTubeでもいいんじゃないか?”という声が上がるほどの内容です。しかし、それでもフジテレビから石橋さんのレギュラー番組がなくならないのは、日枝氏の影響が大きいともっぱら。

 日枝氏がフジテレビの編成局長時代から石橋さんとは交流が続いています。1988年に『とんねるずのみなさんのおかげです』がスタートし、タイトルを『みなさんのおかげでした』に変え、番組は30年にわたって続きました。

『みなさん』にGOを出したのが日枝氏で、彼は編成局長から社長、そして会長に昇りつめたんです。だからこそ、日枝氏の目が黒いうちはフジテレビから石橋さんの番組をなくすわけにはいかないというわけなんです」(前同)

 そんな日枝氏は、安倍晋三首相とは定期的に会食をし、ゴルフに行くような関係だという。

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