■テレ朝でも番組制作費大幅カット

 今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、多くのテレビ局においても広告収入が激減。各番組に億単位の制作費削減を迫っている局もあるとされる。

 テレビ朝日で働く放送作家は話す。

「もう制作体制の抜本的な改革を迫られていますよ。テレ朝の各番組でも、制作費はこれまでの3、4割カットだそうです。テレ朝局員も冬のボーナスの半減は覚悟しているみたいで、もしかしたらボーナスが出ない可能性もあるとか。さらに、個人視聴率を重視するという方針への転換で、テレ朝の看板ドラマシリーズ『相棒』もピンチを迎えるのではないかとささやかれているんです」

 水谷豊(68)が主演を務める『相棒』は2000年6月にスタートし、20年にわたって続く、テレビ朝日を代表するドラマシリーズだ。

「昨年10月から今年3月まで放送されたシーズン18も、平均視聴率は14.8%と高い水準を維持しています。ただ、この数字はあくまでも世帯視聴率です。

 今後は個人視聴率で評価されるわけですが、『相棒』のメイン視聴者層は高齢者。広告収入が期待できるコア層に区切ると『相棒』の個人視聴率はガクンと落ちるのは間違いないでしょうね」(前出の放送作家)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4