■“清純派”の乃木坂に革命を起こした

「白石は乃木坂1期生のなかでも、特に数多くの革新的なことをしてきました。代表的なのが、17年2月に出版されたセカンド写真集『パスポート』(講談社)です。今年4月の時点で累計発行部数は50万部で累計売上38万部、31度の重版という、大記録を打ち立てています。この数字は、レジェンドとも呼べる元AKBの前田敦子(29)、大島優子(31)の写真集以上の売れ行きですよ」(専門誌記者)

『パスポート』の内容は「横から撮影した裸体にオーバーオール」「ランジェリーフォト」といった、衣装の露出が少なく、清純派の要素が強い乃木坂の概念を覆す、大胆でセクシーなものだった。同書に収録されたインタビューで白石は「ほかのメンバーにはできないことに挑戦したいと思ったし、やるなら中途半端なものにはしたくなかったので」と答えていたが、その試みは大成功。

「男女問わず支持される新しい写真集のかたちを提示し、写真集マーケットを活性化させるなど出版文化に大いに貢献した」として、19年に講談社の『野間出版文化賞』の特別賞も受賞している。

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