■時代は「結婚したい女子」から「認めて欲しい女子」へ

「『愛の不時着』『梨泰院クラス』の共通点は、ヒロインの強さ。『愛の不時着』のセリは大企業のCEO、『梨泰院』のイソはめちゃくちゃIQの高い天才肌。だけど、どちらも性格にはやや難があり……」(高橋)

「最近のヒロインの傾向だよね。強烈なキャラが多いこと多いこと」(杉本)

「『サイコだけど大丈夫』のムニョンは主人公のガンテに会って早々“私と寝る?”と言ってのける。どのキャラクターも自分があって一歩も引かない。あと女子のツンデレも増えている」(高橋)

「その筆頭が『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』や『サンガプ屋台』。どちらも辛辣で毒舌、だけど実は情があって…いわゆるツンデレなの。これまでとは男女逆転した設定が人気を呼んでいる」(杉本)

「従来の韓国ドラマでは、ダメ御曹司がヒロインによって人間的に成長する物語展開が一般的だったけれど、ここにきてデキる女子キャラにスポットがあたりはじめた」(高橋)

「誤解を恐れずに言えば、かつてのアラサーヒロインが、“結婚したい女子”だったとすれば、今は“一生懸命生きる自分を認めてほしい女子”」(杉本)

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