■「この企画のバランスおかしいよね?」

 伊集院は8月17日放送の『JUNK 伊集院光・深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、「俺だけ? 理解できてないの、俺だけ?」と切り出し、「高橋尚子さんが私有地で5kmのトラックを延々と走って、1周するごとに10万円、私が寄付します……。意味が分からない。なんだか全然意味が分かんない」とトークを展開。

 また、「何かのバランスおかしくない? この企画のバランスおかしいよね?」と疑問を呈し、「もう1人(間に)かませないとおかしくない? たとえば前澤(友作)さんがいて、1周するごとに頑張りに応じてオカネさん(前澤さん)が10万円くれるなら、なんか分かる」と、ランナーである高橋氏自身が募金するシステムに納得いっていない様子だった。

 制作会社関係者は話す。

「実は、日テレ局内でも『募金ラン』についてはかなり疑問の声が上がっているんです。今年はコロナの影響で、メイン会場である両国国技館に観客を入れない、公道を走る24時間マラソンはやらないことに決まりました。

 ただ、24時間ぶっ続けの番組を成立させるためには“一本芯の通った企画”が必要になってくる。そこに“チャリテイーをどう絡めるか”という考えのもと、導き出されたのが『募金ラン』なんでしょう。しかし、本来であれば『24時間テレビ』は“チャリティーを前提とした番組”であるべきなのに、“番組ありきのチャリティー”になってしまっているんです。

 それにこれまでの24時間マラソンはスタートがあって、日本武道館や両国国技館をというゴールを目指してランナーが走っていた。ただ、『募金ラン』にはこれといったゴールがなく、ひたすらコースをぐるぐる回るだけ。それも視聴者からしてみたら何のことかよく分からない。24時間マラソンであれば“放送時間内にゴールできるか!?”といった視点で応援できましたが、見る方としてもずっと見ているのはツラいのではないでしょうか。

 高橋尚子さん発案の持ち込み企画という話ですが、それも……。コロナ禍で公道でのマラソンができなくなって、その状況を知った高橋さんが“24時間募金ラン”企画を急遽考えてくれて、日テレに持ち掛けてくれた、ということですよね。そんな都合のいいことが……(笑)。もちろん、本当のことかもしれませんが。

 いずれにせよ、伊集院さんが指摘するように、ちょっと意味が分からない企画だと多くの声が上がっていますね」

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