■昭和の大スターが少年のように

――嵐さんももちろんですが、スターとの交友録が多いかと思います。一番の思い出を教えてくれませんか。

由美  昭和の大スター、石原裕次郎さんでしょうか。15歳のとき、私が深夜のワイドショー『11PM』(日本テレビ系)に西野皓三先生の企画・構成・振付の歌と踊りでデビューしたのを裕次郎さんが見てくださり、共演相手に抜擢してくださいました。そして映画『夜のバラを消せ』の撮影時、私は当時、関西に住んでいたので、ご夫人の石原まき子さんが「うちに泊まりなさい」と言ってくださり、素晴らしいおもてなしをしていただきました。

――貴重な経験をされたんですね。

由美  印象的だったのは、この映画の取材で、裕次郎さんの別荘に行ったときのことです。その取材が終わって私が、裕次郎さんに「帰ります」って言ったら「もう帰るのかよ〜!」と、あの大スターが、少年のように純粋でかわいらしい表情をされるなんて、今でも脳裏に焼きついています。それに裕次郎さんは、気取らない、優しい人でした。

――昭和スターの話は心が洗われますね。特に今は、コロナ禍などでストレスフルな社会が露呈しましたが、由美さんは何か、お悩みはありますか?

由美 西野流呼吸法を実践していたおかげで、あまりストレスは感じていません。それに基本的に楽観的で、物事をポジティブに考えるタイプなので、そんなに悩まないんです。明るく素直に育ててくれた親に感謝しています(笑)。ただ、仕事のちょっとしたことで、誰かに相談したいときはあります。そういうときは、30年来の友人に電話をして、いいアドバイスをもらっています。20歳くらい年上の方なので、素晴らしい人生を生きてきた人の話を聞くと、心が休まるし、また、頑張ろうと思えます。

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