■前評判を覆し、見事な”帰蝶”を熱演

「沢尻より9歳も年下だし、ビジュアルのイメージも、だいぶギャップがあった。『麒麟がくる』脚本家の池端俊策さんは、俳優を決めてから、役者のイメージに合わせた脚本を書くタイプですので、そうした面からも、不安視する声が多かったですよね。

 しかし、いざ放送が始まってみると、川口は1話からキリッとした表情で見事な演技を披露。コロナ禍で放送は止まっていますが、現状の最新話である第21話では、側室に産ませた子供を信長に託され、呆然とするも“天から降ってきた大事な預かりものじゃ”としっかりと抱くシーンなど、実にいい。演出の一色隆司さんも、川口の演技を高く評価しています。いまや“沢尻の代役”というイメージはどこにもありません」(専門誌記者)

 一色氏は、川口について6月7日の『オリコン』など各メディアに、

「リハーサルで出した芝居上の宿題などは、本番の時までにこちらの想像を遙かに超えるレベルでこなして魅力的な帰蝶を作って下さっています。ものすごい努力家であると同時に人の心をいろんなレベルで表現できる豊かな感性をお持ちなんだと思います」

 と、コメントしている。

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