■コロナに翻弄された『るろ剣イヤー』

「小池徹平が主演することは、3月に発表されていましたが、その他のキャストは7月23日と、かなり最近の発表でした。それにくわえて、8月20日には、来年のGWに前後編で公開予定の佐藤健主演の実写映画『最終章 The Final/The Beginning』の完成と初号試写が大友啓史監督のツイッターで報じられていた。

 また、8月25日は、実写映画第一作の公開からちょうど8年目。『るろ剣』のファンにとっては、明るい話題が続いていただけに、ショックを受けた人も多いのでしょう」(専門誌記者)

 思い返すと、『るろ剣』ファンは、ジェットコースターのように一喜一憂してきた。今回、撮了が報告された最終章も、本来ならすでに公開されているはずだったのだ。

「19年4月の最初の発表では、最終章は20年の7、8月に連続公開される予定でした。

 ところが、コロナ禍により今年の5月27日に公開延期が発表。本来なら20年は8、7月の映画と11月のミュージカルで『るろ剣イヤー』となるはずが、ミュージカルだけになった。

 気持ちを切り替え、舞台を楽しみにしていたところ、7月に全キャストが発表され、いよいよ9月5日に前期日程分のチケット発売が控えていたところで、ミュージカル版の中止がアナウンスされたわけです。あらためて時系列をみていくと、“呪われているのかな……”という声が聞こえてくるほど、たまらないですね」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4