■『事故物件』では奈緒の怪演が光る!

 映画『事故物件』は、事故物件住みます芸人・松原タニシ(38)によるノンフィクションが原作。亀梨が演じる売れない芸人・山野ヤマメは、松原自身がモデルだ。パンフレットによると、松原は「霊的なものが溜まると電気に出ちゃうタイプ」らしく、今回の映画にも端役で出演しているが、タニシの来訪後には亀梨の車が2度エンジントラブルを起こしたり、モニターがブラックアウトしたり、シャワーが急に冷水しか出なくなったりと、電気系統のトラブルが多発したという……。

「『事故物件』で奈緒は、新人メイクアシスタントの小坂梓(こさか・あずさ)を演じます。売れない頃からヤマメの大ファンで心の優しい女性なんですが、“見えないものが見えてしまう”霊感体質で、恐怖に巻き込まれていきます。特に序盤と終盤はすごかったですね……」

 8月27日の『BANGER!』のインタビューで奈緒は演技について「中田監督の細かい指示のおかげもあって、自分でもびっくりするくらいの顔になっていました」としていたほか、洋画ホラーの傑作『シャイニング』や『チャイルド・プレイ』を作品作りの参考に生かしたことを語っているが、納得の名演技と言えるだろう。恐怖のあまり絶叫するシーンだけでなく、ヤマメを気遣う優し気な笑顔のシーンも魅力的だった。

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