■映画の奈緒にドラマの白石

「極めつけはクライマックス。何度も事故物件に住み続けたヤマメがいよいよ大ピンチを迎えるんですが、その際の奈緒の演技は本当に鬼気迫るものがありました。ちなみに8月28日の『ザテレビジョン』のインタビューによると、奈緒は撮影中、一度だけ“何かが見えた”そうですよ……」

 こうした奈緒の怪演も手伝い、映画は、土日2日間で動員26万3000人、興収3億5800万円をあげ初登場1位を獲得。最終的な数字はかなりのものになりそうだ。

 一方、まだ始まったばかりの『恐怖新聞』だが、白石はすでに素晴らしい演技を見せていて、本作を担当する東海テレビの後藤勝利プロデューサーの方針「恐怖・ケレン味・共感の3K作品」をすでに体現していたという。

「白石は今回が連ドラ初主演です。これまでこれといった代表作はありませんが16年に『AKBラブナイト 恋工場』(テレビ朝日系)でデビュー以降、数多くのドラマで実績を積み重ね、近年では19年にドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)や、20年に『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)で、重要な役の機会も増えていました。下積み時代からいろいろな性格のキャラクターを巧みに演じ分け、“憑依型女優”と評する声も多いだけに、今回も期待されていましたね」

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