■かつてSMAPとTOKIOも通った王道戦略

 ジャニーズでもトップクラスの人気を誇ったSMAPTOKIOも、若手時代は多くのアニソンを歌ってきた。SMAPは92年のアニメ『姫ちゃんのリボン』(テレビ東京系)ではオープニングとエンディングテーマ計4曲を披露しており、タイトルはそれぞれ『笑顔のゲンキ』、『ブラブラさせて』『はじめての夏』『君は君だよ』。特に『君は君だよ』は、99年に『SMAP×SMAP(スマスマ)』(フジテレビ系)に小泉純一郎元総理が好きなSMAPの歌に挙げたことがある。

 94年の『赤ずきんチャチャ』(テレビ東京系)には、当時16歳の香取慎吾(43)がレギュラーキャラで出演。香取の声優デビュー作となった。SMAPは主題歌『君色思い』を歌っているが、レコード会社の関係で、映像ソフト化の際に沢田聖子のカバーアレンジ曲に差し替えられ、現在の視聴は困難となっている。

「TOKIOの場合、SMAP以上にアニメと縁が深く、94年に発表したデビュー曲『LOVE YOU ONLY』は、『ツヨシしっかりしなさい』(フジテレビ系)の主題歌で、SMAP以上に数多くのアニメ主題歌を担当してきました。95年の『飛べ!イサミ』(NHK)の主題歌『ハートを磨くっきゃない』が、『LOVE YOU ONLY』と並んで知名度が高いですね」

 それ以外にも年代順に、95年に『YAMATO2050』(OVA作品)に『明日の君を守りたい~YAMATO2520~』、『キテレツ大百科』(フジテレビ系)で『うわさのキッス』、96年に『こどものおもちゃ』(テレビ東京系)で『19時のニュース』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』(フジテレビ系)で『Everybody Can Do!』、07年の『スカルマン』(フジテレビ系)で『ひかりのまち』と、多くの主題歌をTOKIOは手がけてきた。

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