■北村匠海がドラマのキーマン
とにかく北村の「疲れ顔」が絶妙なのだ。「物憂げ」よりも、もっとひっ迫した感じ。大きな目で視線をオロオロと宙に浮かせて、考えて考えて考えて……。でも結果はナナメに出るという見事な空回りが愛しすぎる。映画館でのデート代が高すぎるという「心の叫び」を聞き、一緒にポイント貯めたい! 私が映画代出したるー! 画面に向かってそう叫んだのは私だけではなかろう。
表情や演技自体は、決してオーバーではない。口をふっと歪ませたり口角を上げたり、どちらかというと動きは小さい。が、それだけで、ものすごい妄想を掻き立てる北村の演技は今後も注目。第3話は、早乙女の秘密が暴かれるが、玲子に恋をする板垣がどう立ち回るのか楽しみだ。予告のラストにあった、三浦春馬の「痛いの痛いのとんでけー」も気になる。絶対見なければ!(田中稲)