■半沢とは正反対の作風はのちの「詐欺師ドラマ」に生きる
また、『リーガルハイ』は善悪がハッキリした『半沢』とは真逆の作風で、古美門が「正義は金で買える!」と豪語し、人権団体を利用して世相を有利に動かそうとしたり、詳細は伏せるがあえて「誰も不幸にならないウソの真実」をでっち上げたこともある。
「コメディではありますが、“天才子役の闇”“利益目当てで訴訟を起こす市民”“いじめを認めない学校”など、多くの社会風刺が込められている。現在、放送するとしたら、コロナ禍絡みの話もやると思います。脚本は古沢良太さんですが、古沢さんは最近では18年の『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)も手掛けており、こちらも似たようなコメディ仕立ての社会風刺作品ですね」(専門誌記者)
堺と新垣が売れすぎてしまい、レギュラーキャラの売れない役者兼スパイの“蘭丸くん”が、19年に薬物騒動を起こした元KAT-TUNの田口淳之介(34)であることから、続編が難しくなりつつあるが、やはり「続編を……」と願う視聴者は多い。
TBSで『半沢』が大成功した今こそ、フジテレビも堺主演で一発当てたいはず。いつの日か、『リーガルハイ』の続編が見られる日が来るといいのだがーー。