■「俺にもいろいろ、あるわけよ…」

 特に話題になったのは、「慶太が自分の“妹”について語るシーン」「終盤の慶太が玲子を励ますシーン」の2つだった。まず、妹のシーンから。

「慶太が玲子の母・サチ(南果歩)に、“妹”である女子高生のひかり(八木優希)について尋ねられた際、“父親(草刈正雄)が外で作った子ども”“妹に罪はないし、精一杯面倒を見てやりたい”としみじみと語るシーンがあるんです。

 実はすべて慶太のカン違いで、“ひかりは赤の他人”“ちゃっかり者のひかりは慶太がお小遣いをくれるから秘密にしてる”と直後に別の場所でひかりが玲子に明かすギャグシーンだったんですが、このときの慶太の発言が演出込みで、どこか悲しかった」(前出の女性誌記者)

 真相を知らないサチは、慶太を複雑な兄妹事情に涙声で「そうだったの……」と肩をさすって励ますのだが、慶太は手に持った帽子を日除けにしながら夏の空を見つめ、「俺にもいろいろ、あるわけよ」としみじみとつぶやいたのだ。

「この場面について、空を見上げて、湿っぽい話題を笑顔で隠したような描写だったこともあり、“いろいろ、ね……”“いろいろあったんだろうね…”という気分になってしまった人が多かったようです。ドラマでは直後にカン違いが発覚するギャグシーンがあるので、そこまで湿っぽくはならないんですけどね」(前同)

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