■若手選手の“目利き”も一流

 若手選手に対する“目利き”も一流だ。「昨季の勝ち頭だった山口俊の抜けた穴を補ってあまりある高卒2年目の戸郷翔征です。スカウト部は“育成枠で”と主張しましたが、ビデオを見た原さんのひと言で、ドラフト指名に踏み切ったんです」(同)

 結果、戸郷は新人王を窺う好成績を維持している。「原さんは信賞必罰タイプ。戸郷のようにチャンスを与えて結果を出せば、それに応えて使い続ける。逆に、年俸2億円の陽岱鋼のような大物も、調整不足なら躊躇なくファームに落とすわけです」(前出のデスク)

 前出の里崎氏も、「全員にチャンスがあるわけですから、そりゃ、選手だって目の色を変えてやりますよね。以前の巨人は、レギュラーとベンチ要員の能力差がハッキリしたチームでしたが、状態のいい選手から、どんどん使っていく現在のスタイルになって以降、それが少なくなっている。“戦いながら育てる”という原さんの方針は、間違いなくチームに好循環をもたらしていると思います」

 コーチ陣との信頼関係も、強固なものだという。「昨季、宮本和知、元木大介を新しくコーチにした。これは厳しい采配を貫くため。コーチには選手との潤滑油を期待して、コミュニケーション力がある人材を選んだんです。采配も独断ではなく、“奇策”と思われるサインを出す際は、コーチ陣には事前に相談しているといいますから」(前出の球界関係者)

 監督が天職なのだろう。「デーブ大久保(大久保博元)が楽天の監督に就任した際、年俸4500万円を提示されて原さんに相談したところ、“デーブさ、監督は想像以上の激務。1本(1億円)は年収をもらわないと割に合わないぞ”と助言したといいます。原さんは、それほど監督職に全精力を投じているんです」(前同)

 神采配は一日にしてならず――。“稀代の名将”となった原監督は、悲願の日本一を奪還できるか!?

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