巨人V9川上哲治超え!原辰徳監督の神采配と素顔、選手との絆の画像
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 巨人の“快進撃”が止まらない。「9月15日、2位の阪神との直接対決に勝利したことで、早くも“優勝マジック”が点灯しました。今年はCSがないので、日本シリーズ進出も確定的です」(スポーツ紙デスク)

 圧倒的な強さを誇る今年の巨人。中でも、ひときわ目立つのが原辰徳監督(62)の手腕だ。「9月11日には“Ⅴ9の名将”川上哲治監督(故人)に並ぶ1066勝を達成。巨人の監督として歴代最多勝利記録を更新中です。甥っ子のエース・菅野智之も開幕から無傷の11連勝でスタルヒンの記録に並んだ。今季は、采配がことごとくハマっていますね」(前同)

 球界では、原監督の“神采配”が話題だという。「調子が悪いと見るや、坂本勇人丸佳浩にもバントをさせる。リリーフ陣を温存させるために、内野手の増田大輝を登板させるなど、勝利に徹した采配が目立ちます」(同)

 8月26日のヤクルト戦では、この日、初先発のディプランを1回で交代させ、計7人をつぎ込む継投リレーで勝利を収めた。この采配について、野球解説者の里崎智也氏は、こう話す。「ディプランに関しては、いわば“チャレンジ登板”。起用する側としても、抑えたら儲けものぐらいの感覚だったでしょう。当然、“プランB”が事前に準備されていたんだと思います」

 万事、抜かりないのだ。9月7日の阪神戦では、3点リードの7回、ボーアの打席中、カウント1-2で大竹寛から大江竜聖にスイッチ。1点を返されたものの、後続を打ち取り見事、逃げ切りに成功して「打席途中での継投も、原さんの中では“機会があったら、やってやろう”と、前々から温めてあったアイデアのはず。今季からMLBで導入された“ワンポイントリリーフの禁止”が、もし、来季から日本で採用されても、イニングを完了すれば交代OKですから、原さんのアイデアは、そのまま使えますよね」(前同)

 采配のみならず、チーム作りにも冴えを見せる。「昨年監督に就任した際には、“全権監督”の立場が条件だったといいます。そのため、基本的に、人事権、金の流れも含めてフロントまで掌握しているんです」(球界関係者)

 シーズン中に行われた楽天とのトレード(高梨雄平、ウィーラーを獲得)も、不調の澤村拓一をロッテにトレードで放出したのも、非常にスピード感があった。「高梨とウィーラーは、大活躍しています。実は“楽天が、この2人を手放す”という情報は、フロントではなく原さんが自ら集めたものとか。独自の情報網があるんです」(前同)

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