■吉本新喜劇はちょっと違う
上島 志村さんもそう言ってましたけど、お二人とも話が面白いですよ。
加藤 そうか?
上島 万が一、自分の思うような反応がなかったら、そこから無理やりにでも笑いを取りに行くじゃないですか(笑)。それが加藤さんと志村さんの素晴らしさなんですよ。
寺門 俺たちにとって、加藤さんと同じ舞台に出られるのは夢なんです。去年、名古屋で共演させてもらったとき、加藤さんは竜ちゃんとの掛け合いで、セリフを覚えてないふりをしましたよね。
加藤 やった、やった(笑)。
上島 あのときは動揺しましたよ(笑)。
――加藤さんはダチョウさんと舞台で共演して、どうでしたか?
加藤 志村と長くやっていたからなのか、同じ匂いがするんだよね。すんなり入れましたよ。
寺門 食事をご一緒させていただいたときに、加藤さんから“コントを続けなさい”と言われたのは、うれしかったですね。
加藤 今は関東で喜劇をやってる人が少ないじゃない。申し訳ないんだけど、個人的に吉本新喜劇はちょっと違うんだ。俺は関東の人間だから、関東の喜劇が水が合うんだよ。俺が元気でいる限りはお手伝いするから、ダチョウ俱楽部はやり続けてほしい。俺は今、77歳だけど、85歳までは頑張るつもりだから。
ダチョウ お~!
加藤 そのために週1回ジムに通ってるんだ。テレビに映る自分を見て“じいさんになったな”と思いたくないからね。現役で舞台に上がり続けることも健康につながっているんじゃないですか?
加藤 そうだね。舞台に上がって、お客さんから笑いや拍手をいただくことで元気になれる。
上島 2年前に亡くなった左とん平師匠と、一緒の舞台をやられてましたよね。
加藤 とん平さん、亡くなる前日までゴルフと麻雀をやっていたんだよ。自宅に帰って“心臓が痛いな”と入院して、そのまま。元気な人ほど早いっていうよね。
上島・肥後(ニヤニヤしながら寺門を見る)
寺門 俺を見るのは、やめてくれよ(笑)!
加藤 けっこうな量の肉を食ってるんだろ? 気をつけたほうがいいよ。
――奥さんがよく話している“小野ヤスシさんと左とん平さんがデートについてきた”というのは、本当ですか?
加藤 本当だよ。2人が“おまえ、ダマされてるんじゃないか?”って言うから連れて行って、俺よりもいろんなことをカミさんに聞くんだよ。面接じゃないんだからさ(笑)。