■TBSは独自の「Fコア層」という指標を導入

半沢直樹』や『私の家政夫ナギサさん』などドラマが絶好調のTBSも、若年層から中高年のファミリー層をターゲットにした編成戦略を表明しており、2019年3月時点で同局の編成局長は「『ファミリーコア(Fコア)』と呼んでいる13~59歳の視聴者層を強化したい」と説明している。

 民放キー局ディレクターは話す。

「TBSだけ上が49歳ではなく59歳ですよね。実はTBSも当初、他局と同様に13~49歳のコア層に区切って指標を出そうとしたんです。ところが、コア層の視聴率を出してみたら、一番組も“合格ライン”に達していないことが明らかになったそうなんです。そこで強引に10歳基準を上げて、13~59歳のFコア層を社内指標にしたといいます。

 TBSでも若者向けやファミリー層向けの番組を増やしていますが、『サンデーモーニング』のように明らかに高齢者が見ている番組もまだありますからね」(民放キー局ディレクター)

 1987年10月から毎週日曜日の朝の時間帯に生放送されている、関口宏(77)がMCを務める報道番組『サンデーモーニング』。

「ここ数年は、MCの関口さんや張本勲さん(80)の発言が、毎週のように物議を醸していますよね」(前出の制作会社関係者)

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