■『あぶない刑事』シリーズを彷彿

――藤井隆さんふんする戯作者・清右衛門とのコミカルな掛け合いも印象的です。

浅野 あそこの1分間ぐらいは、ほとんどデタラメです(笑)。正直、どうリアクションが来るのかって戦々恐々だったんですよ。

――あのくだりや、心太を食べるシーンでのはっちゃけぶりは、かつてのドラマや映画『あぶない刑事』シリーズで演じられた真山薫を彷彿とさせました。

浅野 自分の中では薫とはちょっと一線を分けているつもりではあったんですけど、撮影をずっと続けていたら何が何だか分からなくなってね、アハハハハ(笑)。『あぶ刑事』も、もう終わっちゃったんで、こういう所で出てきちゃうのかしら。

――そうかもしれません。本作は澪が作る、牡蠣の味噌仕立て」をはじめとする数々の日本料理も、見どころの一つです。

浅野  全部、食べましたよ。

――どれが一番おいしかったですか?

浅野  う〜ん、全部おいしかったんですけど、強いていうなら「とろとろ茶碗蒸し」かな。洗練されてスッキリした味で、江戸時代も、こんな味なんだなって思いました。

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