■令和で輝く昭和の芸風

「そもそも、千鳥は関東で有名になるには時間がかかりましたが、関西では本当にすごかった。大阪では“ロケと言えば千鳥”という評価だったし、何より上京する前の12年までは、11本ものローカル番組でレギュラーだったんです。

 また、ノブはまだ常識人に近いですが、大悟の破天荒なキャラクターは芸能人にも清潔さが求められる令和では異彩を放っている。酒、タバコ、女遊び。ヘタすれば好感度が下がる逸話も、大悟はそのキャラクターとあいまって、評価されているんですよ」(前出の専門誌記者)

 今年亡くなった志村けんさんも、昔の芸人のような荒っぽさと自分を飾らない大悟を気に入っていて毎日のように飲みに行き、ベロベロのまま収録現場に行くことも珍しくなかった。4月23日の『女性自身』(光文社)によれば、志村さんは「俺が死んだらお前がバカ殿をやったらいい」とまで話していたという。

「大悟も自分のキャラを自覚していて、13年元旦に『初詣!爆笑ヒットパレード』(フジテレビ系)で“ノブが7時間の大遅刻をする”という大事件が起きた際は、コント風謝罪を行い、“酒飲んで大事な仕事をトチるんは、キャラ的にワシのほうじゃ! お前がトチっても笑えん。頼むわ!”とツッコみ、場の空気を和らげていました」(前同)

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