■シニア向けのテレ朝も方針転換

 一方のテレビ朝日は、今年3月31日に行った定例会見の中で「個人視聴率が導入されたからといって、特に変える点はありません。時間帯を考え、番組のバランスを取っていく。オールターゲットにテレビをご覧いただけるすべてのみなさんに楽しんでいただける番組作れるように今後も頑張りたいと思います」としていた。

「『相棒』や『科捜研の女』など、シニア向けのコンテンツが多く、定例会見でも“今までと変わらない”と語っていたテレビ朝日ですが、今春からあからさまにコア層の個人視聴率を重視するようになってきているんです。

 夕方の報道番組『スーパーJチャンネル』でも、その傾向がうかがえます」(前出の制作会社関係者)

『スーパーJチャンネル』では10月5日より、これまでMCを務めた渡辺宜嗣氏(65)に代わり、小松靖アナウンサー(45)が番組の4代目MCに就任した。また、18時台の関東ローカル枠を「Jチャン++」と題した情報コーナーに刷新。トレンド情報や世界の衝撃映像、最新ニュースや天気予報などを紹介する構成に変わっている。

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