■濡れ場も果敢に挑戦

「1度目は、坂口健太郎との場面です。キャミソールをまくりあげ、薄い水色の上下の下着をちょっとイヤそうな風に見せているのが、非常にセクシー。ちなみに、坂口健太郎はクズ、というか束縛が強いというかエキセントリックな彼氏を演じていて、有村と破局の際の坂口は、彼史上でベストの演技と言えるのではないでしょうか」(前出の専門誌記者)

 もう1つの濡れ場が松本とのシーンとなる。結局、好きなのは松本、となって坂口と別れた有村だが、松本は別居中の妻のいる東京に帰ることを決意。“最後にもう一回、先生の部屋に行きたい”と話して……というスタート。

「キスが非常に濃厚で、あえぎ声を上げる有村が本当に名演なんです。それだけでなく、最後にブラジャー姿で、寝る松本に別れを告げるんですが、その深すぎる谷間も遠慮なしに撮っている。有村の女性としての魅力を、喜怒哀楽の表情も含めてどこまでも引き出した映画でした」(前同)

 監督の行定勲は、女優の色気を撮ることに定評がある。映画自体も松本潤の正体のなさも、有村の表情の豊かさと声の質が素晴らしかった。

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