森川葵が“ミスターかくし芸”を継げた理由は「私はできる」と信じる力

「人はできるんだ、これはできるものなんだっていう。だからきっとできるだろうなっていう」

　もちろん、彼女には持って生まれた運動神経、センスのようなものがあるのだろう。それと同時に、特に今回の挑戦ではひたすらカードを投げ続ける姿が印象に残った。その集中力と粘り強さは、自分自身を信じる力が下支えしているのだろう。

　今回、カードを投げながら彼女はつぶやいていた。

「私はできる」

　何百回とカードを投げた左腕は、いつの間にか右腕より少し太くなっていた。

（文・飲用てれび）

1. 
2. 1
3. 2
4. 3