10月18日(日)深夜に放送された『乃木坂工事中』(テレビ東京系)では、白石麻衣卒業企画として1期生が全員成功でクリアとなるゲームに挑戦する「絆で乗り越えろ! 1期生全員成功するまで卒業できません」の企画を放送。
この回では卒業を予定している白石・中田花奈を含めた10人の現役1期生全員がスタジオに集結し、さらに1期生とバナナマンだけでスタジオ収録を行う回としては2016年1月24日放送回以来およそ5年ぶりとなる、“兄妹水入らず”な回となっていた。
そのため今回は1期生が“後輩の目”を気にすることなく大いにはしゃいだ『乃木坂って、どこ?』時代を彷彿とさせる回となっていたのが、同時にファンにとっては1期生の“チームとしての魅力”を再確認できた回ともなった。
今回の放送で1期生は「テーブルクロス引き」「画数増やしましょう」「大縄跳び」「ラケットボールリレー」の4つのゲームに挑戦し、結果全てのゲームに失敗してしまっていたのだが、どの場面でも失敗したメンバーのことを誰も責めたりはしておらず、失敗したメンバーも「ゴメン!」と他のメンバーに謝っているシーンが多く見られた。また1期生にとって因縁の競技である「大縄跳び」では、失敗の原因となってしまった高山一実と生田絵梨花がスロー映像を観ながら「私跳んでないんだよな…」(高山)「いや、私が(止まらずに)跳べばよかった…」(生田)とお互いに責任を取り合う展開に。
高山と生田が自ら罰ゲームを希望するなか、結果罰を受けることになった樋口日奈がセンブリ茶を飲んだあと2人に“無言のメッセージ”を目で送ったりもしていたのだが、多くのファンはこの一見笑えてしまうようなやりとりのなかに隠された“優しさ”や“思いやり”の心を感じ取ったようだ。SNSでは、放送直後からそのやりとりを「乃木坂らしい」「そういうところが乃木坂」と称賛する声が多く寄せられていたのだった。
責任感や人を思いやる心があり過ぎるが故に逆に笑いを生んでしまうとは。これこそがバラエティにおける乃木坂46の最大の魅力なのかもしれない。
(文・鎌形剛)