■予定通り４か月で卒業後、モデルに転身をしたが……
好印象を残した塚本だったが、活動期間の延長などの措置はとられず、２０１４年９月１日のＡＫＢ劇場の公演で、「わたくしまりりは、ひとまず普通のママに戻ります」とキャンディーズの台詞を引用しつつ、ステージ中央にマイクを置いて去るという引退コンサートでの山口百恵の動きをトレースし、ＡＫＢ４８を卒業したのだった。ただし、塚本はキャンディーズや山口百恵をリアルタイムで観ている年代ではない。
その後の塚本は、発言どおりに一旦は表舞台から消えたものの、２０１４年１０月に、元ＡＫＢ４８の肩書を武器に４０代女性向け雑誌『美ＳＴ』（光文社）でモデルデビューを果たし、モデル、タレントとして活動していた。
だが、２０１９年にその私生活に関するスキャンダラスな報道があり、以後は活動が目立たなくなる。現代のモデルとして必須といえるＩｎｓｔａｇｒａｍのアカウントもいつの間にか削除されている。大人ＡＫＢの活動で彼女は何を得て、何を失ったのだろうか？
（文／ミゾロギ・ダイスケ）
