この第2次dreamも、シングルがヒットチャートの上位に入る、全国ホールツアーを行う、大規模会場でライブを行う、複数のCMに大量露出……といったことは何一つなかった。やはり、2000年代前半はモーニング娘。らハロー!プロジェクトの天下で、その牙城は強固だった。

 2005年、活動を続けていたdreamは、思わぬ形でハロプロに一矢報いる機会を得る。というのも、ハロプロのチーム「ガッタス・ブリリャンチスH.P.」を中心に結成された芸能人女子フットサル「スフィアリーグ」に、dreamのメンバーを中心としたチーム「TEAM dream」が参加したのである。ここで、高本はアラ(サッカーでいうミッドフィルダー)として、中心選手的な活躍を見せ、特にリーグの盟主だったガッタスに全力でぶつかっていった。大会でチームを優勝に導くこともあった。

 だが、フットサル活動もグループの人気アップにはつながらず。2006年には事務所を移籍。グループ名を「DRM」に改称するなどしたが、これも特に起爆剤とならなかった。

 2008年には遂にオリジナルメンバーにして、センターを務めていた長谷部優が脱退。所属レコード会社のエイベックスは、さすがにここで彼女たちに見切りをつけたといわれる。すでに高本ら2期メンバーの加入から6年が経っていた。そんな彼女たちにEXILEの所属事務所「LDH」が救いの手を差し伸べた。ところが……勢いのあるプロダクションへ移籍し、「Dream」と再改称したものの、不遇の時代はさらに数年続いた。

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