■えんがわと白石麻衣への愛

 もっとも、えんがわの炙りはくら寿司にはない。いや、大手では扱っておらず、がってん寿司や寿司銚子丸では出すが、いささかお高い。ということは、山下は何もくらにばかり固執しているわけでもなさそうだ。

 現に18年8月21日放送のテレビ朝日『ソノサキ』では、「回転寿司のえんがわ 切られた身はどこ行く?」と彼女の疑問を番組が調査。スタッフは新宿・歌舞伎町の「桜すし」に向かい、その実態を報告した。

 よく知られるように、えんがわはヒラメのヒレの付け根部分で、1匹からはわずか4貫分しか取れない。だから回転寿司店では使用せず、一皿2貫100円程度で提供されるのは、オヒョウというカレイ目の魚のヒレ部分だ。オヒョウは北氷洋に棲息する巨大魚で、最大全長4mにもなるとか。

 番組では産地のカナダ人にもインタビューし、「主に祝いの席で出される高級魚」だと紹介。カナダではえんがわ部分は食べられていなかったが、日本の水産物輸入業者が注目して持ち込んだところ、回転寿司で絶大な人気を博した。

 山下のえんがわ愛も相当深く、「刺身でも食べる」とは18年3月6日付の本人ブログにもある。今年10月3日にひかりTV・dTVチャンネルでオンデマンド配信された、『乃木坂46山崎怜奈とおはつちゃん』の第6回では、「ヒラメを釣ってとれたてエンガワを炙りたい」というテーマで登場したようだ。

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