にしてもあん肝にえんがわと、そっくり日本酒の当てになる、なんとも和チックで激渋な嗜好。そういえば、茶道の世界を舞台にした、18年公開の映画『日日是好日』では和装も披露。高校での部活が茶道部だったことが買われたようだ。彼女は部活で裏千家を習っていたが、映画では表千家が扱われ、そこで1ヶ月ほど猛特訓?したらしい。すっぴんに近いメイクで、より大和撫子感が出ていた。

 絶対的エース、白石麻衣がついに卒業した乃木坂46だが、「安心してください」とばかりに山下美月がいる。時期シングルで初センターとなるのが決定したばかりだが、先輩白石への憧れは強く、今年1月21日に1st写真集『忘れられない人』のお渡し会をHMV&BOOKS SHIBUYAで行った際も、「卒業はすごく寂しいんですけど、しっかりと先輩のことを見習って、色んなものを受け継いでいけるように頑張りたい」と模範解答ならぬ回答をしつつ、衣鉢を継ぐ覚悟を示した。

 また白石卒業の当日、先月28日に撮った2ショット写真も翌日にはブログにアップし、「どこまでも強くてかっこよくて憧れの存在 これからも必死に背中を追いかけていきます」とも決意表明。ちなみに『忘れられない人』は坂道グループのソロ1st写真集としては史上最多の初版14万部を刷り、発売前に重版となって累計15万部を記録。ファンの期待も明らかに美月に注がれている。

 白石になく、美月にあるのが上記のような和の魅力だろうか。同じ乃木坂の齋藤飛鳥梅澤美波と主演を務めた、映画版の『映像研には手を出すな!』も好評。女優としての可能性は白石以上だと言える。いずれあん肝とえんがわを肴にしての、美月のほろ酔い芝居も見てみたいものだ。

(取材・文=鈴木隆祐)

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