■自らが広告塔となることでグループの再ブレイクを実現
道重が最年長メンバー兼リーダーとなるのは、高橋のあとを追うように新垣が卒業した2012年5月のこと。このとき彼女はまた、ハロー!プロジェクトのリーダーの重責も担っている。
プラチナ期のモーニング娘。は、堅実にファンを掴んだはいたものの、『NHK紅白歌合戦』出場が途切れ、シングルはオリコン週間チャートでトップ3入りしないケースも増え、CM出演などもほとんどなくなっていた。しかも、道重がリーダー就任時のモーニング娘。は、自身と田中以外は11~16歳の新人(9期~10期メンバー)ばかりという編成だった。名跡は大きかったが、限りなく新ユニットに近かったのだ。
リーダー就任以前より、バラエティ番組に進出していた彼女は、毒舌&ナルシストキャラを押し出し、さらに多くのメディア露出を果たしていく。これは、自らの芸能界での成功を目的としたものではなく、広告塔となることでグループを世間にPRしていたのである。