■「もっと多くの作品を生み出したい」

 宮藤は10月29日発売の『週刊文春』(文藝春秋)の連載コラム「いまなんつった?」で、『俺の家の話』や長瀬との関係についてつづっている。

 長瀬とドラマを作ることになるのは『うぬぼれ刑事』以来10年ぶり。実はこれまで3作しかやっていないと振り返り、「スコセッシとデ・ニーロ、黒澤と三船、壽賀子とピン子のように、もっと多くの作品を生み出したい」と語っている。

「ただ、長瀬は一作の作品に本気で取り組む役者。宮藤としても中途半端な気持ちで臨むことはできない。長瀬とのタッグは宮藤にとっても特別なことのようで、作品を生み出すのに5年や10年はかかってしまうといいます」(前出の女性誌記者)

『俺の家の話』は、プロレスラーが長年疎遠になっていた人間国宝の能楽師の父親の介護と遺産相続争いに巻き込まれるホームドラマ。長瀬は、かつてメジャーなプロレス団体に所属した人気レスラーで、今は小規模な団体で細々と活動を続ける観山寿一(みやま・じゅいち)を演じる。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5