■必死な芸人には優しい

 実は、“闇営業問題”で地上波から離れ、いまだ復帰が叶っていない雨上がり決死隊宮迫博之(50)も、若手時代に松本に救われた1人だという。

「関西を拠点に活動していた時代から、松本は宮迫に光るモノを感じていたんでしょう。上京後の99年に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)に呼び、関東ではそれまで無名だった雨上がりをメインにして、『雨上がりだよ!全員集合ー!!』という特別企画を放送したんです」(専門誌記者)

 この回は「雨上がりの失礼なタメ口ツッコミに山崎邦正(月亭方正)が激怒してみせるものの返り討ちにされる」という内容だったが、爪痕を残そうと必死だった宮迫は、松本と浜田に引退覚悟で打ち合わせ以上に過激な行動に出た。

「坊主だった松本の頭を掴み、“なんでハゲとんねん”“テレビ出る時くらいヒゲ剃れアホウ!”とメガホンで頭を叩いたり、浜田に風船ごしとはいえ顔に膝蹴りしたり……。しかし、そのガッツが伝わったのか松本らは受け入れて爆笑していました。この回は23時台にもかかわらず、視聴率は20%超え、これで、雨上がりは一気に5本もテレビ出演が決まったという話もあった。笑いに必死な後輩には、ダウンタウンの2人はきわめて優しいんです」(前同)

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