■2人で熱演した名シーン

『週刊女性』の対談でも映画パンフレットでも、翔平は中盤、龍馬と五代がお互いに「俺が先じゃ!」と言いながら船のマストを登り、太陽に向かって叫ぶ場面を思い入れ深く語っている。

「10年ぶりに一緒にした仕事で、2人だけ、そして、“お互いのいままでの力を発揮する場でもあったので”甲板のシーンには、お互いにすごく思い入れがある、と話しています。また、翔平は、三浦さん演じる五代が腐りかけているとき、翔平演じる龍馬が“一人やない。おるやろここに”と語りかけるセリフが心にずっと残っているそうです」(前同)

 映画内での希望に満ちた力強いまなざしと笑顔は、10年ぶりの共演に心躍らせている春馬さんと翔平そのもの。本来ならこの場面について、お互いに語り合うインタビューもあったのかも、と思うとやるせない気持ちになるが、翔平の心に強く残るのもよく分かる素晴らしいシーンだった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5