曰く「入りやすくて味が好き」。「そばが好きで、ネットで名店とか調べますけど、結局、富士そばに来ちゃう」とか。一人暮らしの時分は月に10回は来店したそうだ。しかも、注文するのは310円のかけそばに限る。「私の中ではかけオンリー」とまで断言し、「シンプルの中に人生が詰まっている」と主張。また、日高屋のファンでもあり、そちらでも390円の「中華そば」をもっぱら頼むそうで、「リーズナブルでおいしい物が好き」と、あのつぶらな瞳で語るのだ。

 もっとも、明るい笑顔にもどこか幸薄そうな翳りが見られたエンクミだが、第2子も誕生し、今は幸せいっぱいの様子。旦那にぞっこんで、番組でものろけの連続だった。ご亭主の横尾初喜氏は映画監督だが、監督補を務めた15年公開の映画『田沼旅館の奇跡』の撮影を通じてエンクミと出会い、半年ほどの交際でゴールインした。横尾氏の演出した映画『こはく』では妻が準主演。夫の自伝的な内容で、等身大の演技は真に迫っていた。

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