■ご当地カレーグランプリで優勝!
さっぱりとした味を求めるなら、野菜メインのカレーを試してほしい。本誌イチ押しが『北本トマトカレー』(埼玉県)だ。
「過去に『よこすか全国ご当地カレーグランプリ』などで優勝に輝いています。トマトの酸味とひき肉のうま味のバランスが絶妙です」(前出の一条氏)
また、『四万十ぶしゅかんグリーンカレー』(高知県)は、ゆずの仲間“ぶしゅかん”の果汁から皮までふんだんに使った、地元色あふれるカレーだ。
「甘辛で爽やかな風味があります。シャモの血を引く“土佐はちきん地鶏”他、地元の食材にとことんこだわった逸品です。ご当地カレーは毎年、増え続けています。激戦だからこそ味の改良が重ねられ、どんどんおいしくなっているんです」(前同)
物珍しさだけで売れていた時期は過ぎ、今は個性と味で勝負する時代に突入しているのだ。最後に、前出の猪俣氏がご当地カレーの楽しみ方を教えてくれた。
「ご当地カレーを食べれば、その地域に興味を抱きます。食を通して、地域とつながるコミュニケーションツールでもあるんですよね」
コロナ禍で旅行もままならない年始、ご当地カレーで各地に思いをはせるのも一興かもしれない。