■「お客さんが爆笑してくれた瞬間は“金も女もいらない”」
「志村さんは“お客さんが大爆笑してくれた瞬間は『金も女もいらない』と思いますよ”と語っています。酒も女も夜遊びも大好きでしたが、それ以上にコントを愛していた。テレビの前の人を、そして舞台を見に来てくれたお客さんをどう笑わせるか、そればかり考えていた人ですからね」(放送作家)
志村さんは舞台について「ぜひ、生で観る面白さを知ってもらいたいですね」とし、「子どもも連れてきてもらいたい。純粋な子どもの頃に見た生の舞台の楽しさは、ずっと記憶に残って、いい影響を及ぼすと思うんです」とも語っている。
また、舞台の値段設定も含め、とにかくお客さんに喜んでもらいたいという“お客様第一主義”を貫いていた。また、お笑いのディテールにもこだわり、大悟も志村さんのこだわりについて「バカ殿はバカやから絶対に下座に座ります。1回バカ殿の席を上座にしとって、志村さんブチ切れたらしい」などと語る場面もあった。
「志村さんは細かい衣装や小道具へのこだわりもすごかった。舞台で使うオナラの音にしても3種類用意していて、“これはちょっと水っぽいな”とか“これはカラッとし過ぎているな”とか(笑)、スタッフと真剣に議論し、使い分けていたそうです。
また舞台の膨大なセリフを覚えるために、稽古中は常に台本は読むようにしていたといいます。その方法として、台本は『お風呂用』、『トイレ用』、『車内用』など場所に合わせて複数用意し、いつも手に取れるようにしていたそうです。コントや舞台にかける情熱はすさまじく、まさにプロ芸人でしたよね」(前同)
前出の放送作家は続ける。
「志村さんは大好きな酒で席で何を話すのかというと、結局は“仕事論”。自身の仕事とお笑いの話に終始していたといいます。そんな志村さんと毎晩のようにお酒を酌み交わし、お笑い論を聞き、その生き様を一番近くで見てきた大悟さんにしてみれば、お金やビジネスのことばかり語った西野さんが、あまりにも薄っぺらく見えてしまったのかもしれませんね」
芸人を貫く千鳥・大悟とビジネス目線のキングコング・西野は、絶対に交わることがない、水と油!?