■管理栄養士オススメの炊き込みご飯

 続いて、今まで2000人以上に栄養指導をしてきた管理栄養士の高杉保美さんに話を聞くと、対コロナ向きの炊き込みご飯として、『サツマイモご飯』を提案してくれた。

「イモ類は、強い抗酸化作用によって免疫機能を向上させてくれるビタミンCが豊富。また、免疫力を高めるホルモンを合成するために必要な、アミノ酸を作るのに必要な栄養素です。お米2合に対して、サツマイモが約150グラム、厚揚げを2分の1枚。食材は一口大に切り、味つけにめんつゆを大さじ2杯で、炊き上げてください」

 ビタミンCなら『ブロッコリーの炊き込みご飯』も負けていないという。生のブロッコリーにコンソメ、塩とバターを入れて炊き上げるだけでも、十分においしいが、「スーパーなどで売っている鮭の切り身を一切れ、または鮭フレークをお好みの量入れてもおいしいですね。お米は2合。ブロッコリーは小房に分けたものを茎ごと100グラム前後。味つけに、バターを10グラム前後、コンソメは小さじ2杯。醤油を少々で整えてください」(前同)

 実は、味つけに使うバターにも、免疫力を高める働きがあるという。

「バターに含まれている脂肪酸が、腸内環境に良い作用をもたらします。また、料理の中に脂質をほんの少し入れることで、体温維持機能が得られますから、立派な免疫力強化の食材だと思いますね」(同)

 さらに、新陳代謝を促進し、体温を上げて免疫機能を高める効果がある、カプサイシンを多く含む『青唐辛子の炊き込みご飯』も寒い季節に試したい。

「青唐辛子は、サバ缶と合わせるとおいしいと思います。お米2合にサバ缶を一つ。青唐辛子は刻んで、お好みの量を入れてください。味つけは、めんつゆでもいいし、白だしでも代用できます。大さじ2杯程度が目安になりますね」(同)

 さらに、疲労回復効果が抜群で、活力向上で免疫機能を高める栄養素・タウリンを多く含む『イカの炊き込みご飯』も、ぜひ試してほしい。

「ご飯2合に、イカの切り身を200グラム前後。最近はイカの缶詰もあるので、そちらで代用してもいいでしょう。塩昆布20グラム、めんつゆ大さじ2杯と一緒に炊き上げてください。タウリンは肝機能を向上させてくれますから、お酒を飲む方には特にオススメです」(同)

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