■勢いが止まらない日向坂46

――『3年目のデビュー』を監督した日向坂46はいかがでしょうか?

 本来は『3年目のデビュー』はデビュー1周年のタイミングで公開する予定だったんですけど、コロナ禍で延期になってしまった。ただ、コロナ禍でもテレビ番組の露出がグッと増えて、日向坂46の勢いが止まらないところがすごいですね。けやき坂46の頃から、彼女たちは「不遇」を乗り越える「幸せ感」を持っている。そのイズムが1期生から2期生、3期生へと継承されているんです。

 AKB48や乃木坂46のようなグループ内の競争というより、全員が運命共同体として動いている。センターが自分から替わっても「おめでとう」と素直に祝福できるんです。切磋琢磨よりも支え合い。価値観がアップデートされていて、いまの時代に合っているグループだと思います。今年はどうなるか分かりませんが、2周年ライブがあれば未来志向のライブであってほしいです。日向坂46なら周年ライブの魔力に負けず突き進めると思います。

――坂道シリーズでは、乃木坂46のバースデーライブが毎年恒例となっています。

 バースデーライブと違う話で恐縮なんですけど、神宮球場で期別にパフォーマンスしたライブ(17年7月1日、2日)が好きで、特に2期生から伝わってきた物語性が心に残っています。2月からアンダーメンバーを中心とした番組を始めるんですけど、MCに2期生のメンバーを起用する予定です。

――最後に、いま注目しているグループがあれば教えてください。

 =LOVEですね。配信で観た3周年ライブはその時点でのベストを出していたし、ファンにとってうれしいサプライズがいくつもあった。メモリアルと未来の両方があったんです。あのライブを観たら「未来しかない」と思えたし、実際に武道館(21年1月16日、17日)に足を運んで生のライブに感動しました。

 ハロプロとAKB48の両方のよさがあって、全員が本気で歌って本気で踊っているし、ビジュアルも強い。まだ粗削りな部分もありますが、完成したら最強のアイドルになると思います。メディア露出が増えれば間違いなく売れるんじゃないでしょうか。

●たけなかゆうすけ TBSプロデューサー。日向坂46のみならず、過去にSKE48のドキュメンタリー映画『アイドル』も監督として手掛ける。現在は『SKE48 ZERO POSITION』、『かなりんのトップ目とれるカナ?』(CS放送TBSチャンネル1)を担当。新たに竹中氏が担当の乃木坂46の新レギュラー番組が2021年2月にスタート(同チャンネル)。アンダーメンバーを中心に、様々なお試し企画に挑戦し、彼女たちの新たな才能を発掘するバラエティ。放送は毎月最終土曜日予定。

(EX大衆2021年3月号「周年ライブの魅力再確認」竹中優介)

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