麺はストレートな細麺で、そこが喜楽とはかなり異なる。つまみ類の旨いのも変わらない。散々飲んできたにも関わらず、皮のつるみと餡の肉々しい歯応えがたまらないワンタンや、ニンニクが意外と効いた焼餃子で日本酒をさらに呷っていると、「もうラーメンはいいかな」と思えてくるが、そんな客のために小鉢スープだけでも提供する。

 ぼくは2年前に10数年ぶりに訪問したが、バラック風の建物も、店名の由来となった屋根から4本、にょっきり突き出る煙突も昔のままだった。たまたまある会食の席で出会った、静岡は三島の制作会社社長を同伴したが、社長は「うまいうまい」の連発で、ちょっと得意になってしまった。ラーメンだけは東京が一番だ。全国のどんなラーメンでもあるけれど、やはりこんな支那そば風のあっさりした麺が最もおいしい。

 恵比寿ガーデンプレイスの近くの「香湯ラーメン ちょろり」は、喜楽とかおたん両店で修行した亭主が満を持して出した店で、そのラーメンもやや甘みを感ずるスッキリしながら深いスープ、揚げ葱の芳ばしさ、ストレート麺の喉越しをかおたん同様に堪能させてくれる。また、ふっくらと小ぶりの餃子もすこぶる旨い。焼豚の切れ端がゴロゴロ入った炒飯も絶品。やはり昼11時から早朝5時まで開けており、深夜でもひっきりなしに客が来ていたものだ。

 だが、今なお緊急事態宣言の最中。かおたんもちょろりも20時には閉めている。ぼくも夜遊びすることもなく、仕事で出かけても夕食にありつけないので、まっすぐ帰宅するだけのつまらない日々だ。南青山界隈で飲む柄でもないが、いち早く深酒をし、かおたんラーメンの優しいスープで火照りを鎮める日々に舞い戻りたいものだ。

(取材・文=鈴木隆祐)

アイドル食堂

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