■『不本意アンロック』初日開演レポート

 トラブルに巻き込まれ、仕事を辞めた主人公、佳(けい)は、人と関わることに疲れ、在宅のバイをしながら動画サイトをぼんやり眺める日々を送っていた。

 そんなある日、突如画面上に現れた謎の人物“エニシ“が「今からあなたには、未来を変えるキーパーソンになっていただきます!」と告げられ、翻弄されて巻き込まれるうちに、オンライン化が進んで完全にバーチャルの世界となった未来に、”強制シャットアウト“といういざこざを起こした人たちがバーチャル上で二度と出会えなくなるように機能が生まれていることを知る。この機能により、未来の人たちは人の関係性の中で「やり直し」が効かなくなっていた……。

 さまざまな人とのつながりで起きていた誤解を解き、未来を変えるために奔走する作品。今ならではの独特の設定を描いた内容に「良い映画を見たときと同じ感覚。すごかった」「想像よりかなり上、最高でした!」と驚きの声があがった。

 公演後、演出を担当した下野由貴は「稽古以上のものをみんながしてくれてめちゃくちゃ感動した。届けたいものが届けられたのでは」と話した。反省会では下野とプロデューサーの武田智加地頭江音々が登場し、武田は「最後に一気に仕上がって、ついに幕が開いてめちゃくちゃ緊張した。やっとお届けできて嬉しい」と感極まる様子を見せた。

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